エイト不動産lab コラム
『「引っ越し難民」問題をよむ!』

Real Estate Agent

「引っ越し難民」問題をよむ!

2025/04/11

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『不動産の知らない・出来ない・解らない』を解決する“不動産のかかりつけ医”、エイト不動産Labの近坂です。

 

今年は引っ越しが非常に混雑したというニュースが目を引きましたが、この混雑した最大の要因は、やはり物流業界の『2024年問題』による人手不足でしょう。

 

時間外労働の上限規制が適用され、引っ越し業者のドライバーや作業員の労働時間が制限されたことで、繁忙期の対応力が大幅に低下しました。

 

その結果、業者の予約が取りづらくなり、引っ越し希望者が集中する3〜4月には「引っ越し難民」問題が深刻化しました。

 

不動産業界の視点から考察してみると、リモートワーク縮小に伴う都市部への回帰や、昨年4月に施行された「相続登記の義務化」による空き家売却・賃貸の増加が影響しています。

 

これにより、物件の流動性が高まり、例年以上に転居希望者が増加しました。

 

しかし、引っ越し業者のキャパシティ不足により、契約済みの物件に入居者が予定通りに転居できず、空室の原状回復や明渡しのスケジュールが遅れるなど、不動産取引にも大きな影響が及びました。

 

ドライバー不足が解消されない限り、来年以降も同じ状況に陥ることが考えられます。

 

その対策としては、繁忙期の3〜4月を避け、企業や学校が転居時期を分散できるように調整したり、オフシーズンの引っ越し促進策導入なども有効でしょう。

 

我々の不動産業界としては、引っ越しの遅延リスクを考慮し、入居や退去日の調整が可能な契約形態を増やすことにより、スムーズな転居を支援する流れを作っていければと思います。

 

 

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監修者情報

公開日:2025/04/11

代表取締役 近坂祐吾

代表取締役 近坂 祐吾

(株)エイト不動産Labは、豊富な経験と専門知識を活かし、お客様の利益を最大限守ることを目指す不動産のプロフェッショナルです。宅地建物取引士や建築士が常駐し、売買・仲介だけでなく、家族信託を含む財産管理や多様な不動産ニーズに対応。対話を重視し信頼を築きながら、不動産業を健全な産業として社会に認知される存在へと発展させるため、日々努力を重ねています。

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